社員のアイデアから生まれた初の新規事業の成長を目指して。イキイキと働ける職場作りにつながる新規事業を。
2023年度のSPARKに参加した大豊工業株式会社の新規事業チームへ、約9ヶ月間の研修で得た学びと成果、今後の事業展開について伺いました。
愛知県豊田市に本社を置く、自動車部品の専門メーカーの大豊工業株式会社様(以下、大豊工業)にインタビューさせていただきました。新規事業チームのリーダーを務める堀越さんは事業のさらなる活性を目指し、豊田市主催で開催された新規事業創出プログラム「SPARK」に参加し、AlphaDriveの伴走支援のもと、新規事業の加速に向けて活動を行ってこられました。
約9ヶ月間にわたる研修を受けた感想や成果、また今後の展望について、同社新規事業チームの堀越さん、原田さん、濱本さん、玉川さんにお話を伺いました。
再掲載について
本記事は2023年度のSPARK参加企業へのインタビューを、2026年4月1日に再掲載したものです。記事内の役職や事業展開予定は取材当時の情報です。
目次
- 研修を通じて、チーム全体で新規事業に取り組む難しさに気づく
- 社外研修を受講することで得られた意外な効果
- 大豊工業が目指す新規事業の姿
研修を通じて、新規事業に取り組む難しさに気づく
ーー 今回は、大豊工業新規事業チームのみなさんの自己紹介をお願いできますか?
堀越さん
現在、大豊工業の新規事業チームのリーダーを行っており、複数の新規事業案件を担当しています。新規事業は2018年から携わっており、当初は1人で事業の開発を行っていましたが、昨年、チームが新しく編成されたことで、チームを引っ張る役目を担わせてもらっています。
玉川さん
私は長年、設計者として業務に携わってきましたが、2022年から新規事業のメンバーにアサインされました。当初は、ものづくりを中心とした新規事業開発の創出を行う方針があり、そこに違和感を持たず業務に取り組んでいましたが、チーム編成により、堀越と一緒に仕事をするようになり、現在はものづくりにとらわれない新規事業の開発に取り組む日々を送っています。
濱本さん
私は入社以来、材料の研究開発やエンジン部品の量産設計などに携わっておりましたが、元々新しいことにチャレンジしたいと思っており、かねてから堀越さんに相談をしていたんです。その甲斐あってか、新規事業チームへのジョインが決まり、2023年6月から事業開発の業務に携わってきました。希望はしていたものの、新規事業に関する知識は全く持ち合わせておらず、まさにゼロからのスタートでしたね。
原田さん
実は私、大豊工業に入社したのが2023年6月のことなので、転職してまもない人間です。当初は営業担当として活動する予定でしたが、そんな中、偶然にも当時の上長から新規事業チームの紹介を受け、新しい取り組みにチャレンジすることになりました。
ーー 2023年に豊田市とAlphaDrive合同で展開した新規事業創出プログラム「SPARK」受講のきっかけとご感想をお聞かせください
堀越さん
私は2018年から大豊工業の新規事業担当者として、活動を行ってきております。当初は手探り状態からのスタートで、事業になりうるようなアイデアに辿り着くことができないまま、1年2年と経っていきましたが、2022年12月ごろに排水処理システムのアイデアを思いつき、2023年1月から事業化に向けた本格的な検討を開始するに至りました。
元々、AlphaDrive麻生さんの「新規事業の実践論」を読み、強い感銘を受けていたこともあり、豊田市でAlphaDriveの取り組みが始まるなら絶対参加したいという気持ちで、7人ほどのメンバーを巻き込み、参加させていただきました。
玉川さん
このチームにアサインされるまで、堀越とは担当する業務が違うものの同じフロアで働いていたこともあり、新規事業開発に苦戦する姿を長年見てきました。ただ、苦戦していることはわかるけど、何に苦戦しているのかは理解できていなかったのです。しかし、今回「SPARK」に参加したことで、堀越がどんなことに苦労していたのか、初めて理解することができたと思います。また、私自身がこれからどんな体験をしていくのかについても、理解することができたので、そこはとてもよかったと思っています。
堀越さん
チームで新規事業開発を進める上で、大事にすべきことや考え方の軸について、目線を合わせることができたのは、本当に良かったと感じています。
濱本さん
私は、このチームに異動したばかりの参加ということもあり、「SPARK」で学んだこと全てが、業務の根底に繋がった感覚を持っています。そういう意味では、基礎力を高めることができたと思うので、良い機会になりましたね。
堀越さん
これまでチームが小さかったこともあり、新規事業のチームには技術畑の社員のみ、私自身が矢面に立って活動の展開を行ってきたんです。しかし、「SPARK」の研修を受ける中で、テクニカルな視点だけでなく顧客視点に立てるビジネス視点を持ったメンバーの必要性を感じ始め、営業として入社したばかりの原田をチームにジョインさせるに至りました。
原田さん
私はチームジョイン自体が2023年9月だったこともあり「SPARK」には途中からの参加でしたが、十分ためになりましたし、何より、新規事業チームには運命を感じますね(笑)
社外研修を受講することで得られた意外な効果
ーー 研修を受けて、どんな効果を感じましたか?
濱本さん
お客様のもとを訪れて話を聞く必要性について、体感を持って感じることができた点ですね。研修での学びを試すためにヒアリングを行った時のことです。顧客課題を想定した上でヒアリングに臨んだのですが、いざ話をしてみると、すでに課題対策は行われており、自分たちの想像とは大きな乖離があることに気付かされました。顧客の潜在的な課題を聞き出すのは本当に難しく、今まさに苦戦をしていますが、ヒアリングの重要性に気づけたことは、今後の事業開発において大きな学びだったんじゃないかと思います。
玉川さん
プロダクトから入るのではなく、お客様の困りごとを起点にしてビジネスを考え始める大切さを知ったことが一番の学びでした。また、研修の中で事業開発の苦労ポイントなどを学ぶことができたので、今後大変なタイミングがきたとしても、ここはみんな苦労していると思えるので、安心感を持って事業を進めていけると思います。
濱本同様、私もお客様の潜在的な課題を聞き出すという部分には苦戦していますが、ただ、ヒアリングの手法について事前に研修で学ぶことができたので、顧客先に行った際、よりスムーズにうまく話を進められていると感じます。
原田さん
私も「顧客視点で考える重要性」を学べたのが大きかったと思っています。それまで、自分がほしいと感じるものであれば、他人もほしいと感じるのではないかと思っていたのですが、研修や20社以上の顧客ヒアリングを実際に行うことで、体感を持ってその間違いに気づくことができました。ヒアリングでの気づきの結果、当初の事業企画のピボットを行い、よりお客様に刺さるビジネスプランの創出と第一歩の売り上げに繋げることができました。顧客視点を持つことは、どの事業にとっても必要な視点なので、とても大きな学びでしたね。
堀越さん
私はDemoDayでの発表による社内ブランディング効果を感じました。DemoDayでの発表時には、チーム上長やエンジニアメンバーも多く参加してもらえたので、事業理解促進に大きな影響を与えたと思います。最近は、今回の取り組みに限らず、愛知県や豊田市などが主催で行う社外のイベントに参加をすることが増えています。参加する度にリリース発信をいただいたり、社外の方からお声がけいただく場面も増えるため、社内の注目度を高めることに繋がっていると思います。
大豊工業が目指す新規事業の姿
ーー 今後の事業展開予定についてお聞かせください
堀越さん
今回の「SPARK」を受けて、大きく前進した事業については、さらなる拡大を目指したいです。2024年は実証実験を行い経験値の獲得と売上をあげるということを目標に進めます。そして2030年には、日本市場におけるトップシェアの獲得と、海外展開の開始を目指して進めていきます。
また、事業の成長はもちろんですが、新規事業の取り組みを行うことで社内にも前向きな影響を与えていきたいと思っています。新規事業開発って、変化が大きい今の世の中において、誰かを助けることに繋がっていると思います。私自身、社会的価値も高く、喜んでくれる人がいる事業に生きがいを感じながら、現在の業務に取り組んでいます。そんな私たちの姿を若い方達が見たとき、自分も「チャレンジングに働きたい」「こんな会社で働きたい」と思っていただきたいです。未来を作るのは私たちより若い人たち。そういった人たちがイキイキ働ける会社を作っていくという視点も持った上で、引き続き新規事業開発に携わっていきたいですね。
