SPARK 豊田市新規事業創出プログラム
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【豊田市×AlphaDrive】新規事業創出プログラム「SPARK」成果発表会「DemoDay」実施レポート

2025年2月20日、ものづくり創造拠点SENTANでSPARK 2024年度成果発表会「DemoDay」を開催。参加者10組の新規事業発表と齋藤潤一氏の基調講演をレポートします。

主催:豊田市 産業部 次世代産業課運営:株式会社アルファドライブ

2025年2月20日、豊田市が主催し、株式会社アルファドライブが運営する新規事業創出プログラム「SPARK」の成果発表会「DemoDay」を開催しました。当日は約70名が参加し、プログラム参加者10組が、約5ヶ月にわたって検討してきた新規事業を発表しました。

本記事では、DemoDay当日の様子をレポートします。

再掲載について
本記事は2024年度SPARKのDemoDay実施レポートを、2026年4月1日に再掲載したものです。記事内の役職や取り組みは開催当時の情報です。

イベント概要

日時
2025年2月20日(木)
場所
ものづくり創造拠点 SENTAN
基調講演
新規事業の作り方「AIとロボットで、世界の食糧課題を解決する」
講師
齋藤 潤一氏(AGRIST株式会社 代表取締役)
成果発表
新規事業創出プログラム「SPARK」参加者10組による成果報告
交流会
登壇者、参加者を交えた交流会

齋藤氏による基調講演

冒頭を飾った基調講演では、AGRIST株式会社代表取締役であり、こゆ財団およびローカル・スタートアップ協会の代表理事を務める齋藤潤一氏が登壇しました。

約15年にわたり地域でビジネスを展開してきた齋藤氏だからこそ語れる、地域での事業創出に必要な視点や意識について、貴重なお話をしていただきました。

講演中には、齋藤氏がプロデュースしたライチの動画を活用した意見交換の時間も設けられ、参加者同士が積極的に議論する場面が生まれました。

この時間を通じて、会場全体が「新しいことを楽しみながら議論する」一体感に包まれ、その後の講演でも多くの参加者が熱心にメモを取りながら聴講していました。地域発の新規事業に対する関心の高さがうかがえ、参加者にとって大きな刺激となる場となりました。

齋藤潤一氏による基調講演の内容をまとめたグラフィックレコーディング
基調講演「AIとロボットで、世界の食糧課題を解決する」のグラフィックレコーディング

プログラム参加者10組による成果発表

本年度のプログラムに参加した10組による成果発表が行われました。

約5ヶ月という限られた期間の中で、各チームはアイデアの検討からプロダクトの作成、さらに実証実験までを実践。短い期間ながらも、参加者の皆さまが渾身のアイデアを形にしてきました。

発表には、コメンテーターとして基調講演にも登壇いただいた齋藤氏と、株式会社アルファドライブ 代表取締役社長 兼 CEOの麻生要一が参加し、それぞれの成果に対してコメントを寄せました。

登壇者と発表テーマ

  • ひまわりネットワーク株式会社|中小製造業のための伴走型ワンストップDX支援
  • 株式会社ユーネットランス|自動車部品輸送ドライバーのリモート教育伴走システム
  • 大豊精機株式会社|ナノ繊維を使った超吸音材「ブレアエイド」/現地情報をCADのように扱える点群ソリューション
  • 株式会社アイルロックアンドセキュリティー|賃貸住宅向け防犯ソリューションの開発
  • アキタ株式会社|地域の中小製造事業者のトランスフォーメーションを促進する「ものづくりアベンジャーズ」
  • 株式会社先端力学シミュレーション研究所|製造現場におけるデジタル技術の活用・推進、中小企業向け設計サポート
  • 大豊工業株式会社|世界初のめっき排水処理システムの社会実装
  • 鬼頭工業株式会社|個別受注生産方式に特化した情報管理システム「DXナミノリンク」
  • 富士高分子工業株式会社|放熱材料のリサイクル事業
  • クラフトビールプロジェクト|豊田の魅力に出会えるクラフトビール醸造所
SPARK参加者10組の発表内容をまとめたグラフィックレコーディング
参加者10組が発表した事業テーマの記録

① ひまわりネットワーク株式会社

テーマ:中小製造業のための伴走型ワンストップDX支援

ひまわりネットワーク株式会社様は、スタートアップの革新的なソリューションと中小製造業の現場課題をつなぐハブとして、DXの実装を支援しています。

最大の特徴は、現場に深く入り込みながら行う「伴走支援」です。カメラを活用した検査業務の自動化をはじめ、IoT導入による現場の効率化を推進し、省人化や人手不足といった課題解決に取り組んでいます。

② 株式会社ユーネットランス

テーマ:自動車部品輸送ドライバーのリモート教育伴走システム

株式会社ユーネットランス様は、2024年問題をはじめとする深刻な人手不足に直面する運送事業者の課題解決に取り組んでいます。

特に「新人ドライバーの早期戦力化」が不可欠とされる中、遠隔カメラと動画学習を活用したリモート教育伴走システムの開発を進めています。これにより、専任の教育担当者を配置できないという課題の解決に向けて活動を進めています。

③ 大豊精機株式会社

テーマ①:ナノ繊維を使った超吸音材「ブレアエイド」

大豊精機株式会社様は、人が不快に感じやすいとされる2000〜4000Hzの周波数領域に対応した吸音材の開発に取り組んでいます。

一般的な吸音材では吸収が難しいこの音域に対し、ナノ繊維を活用した独自技術により、高い吸音性能を実現。現在、この吸音材の商品化を進めています。

テーマ②:現地情報をCADのように扱える点群ソリューション

製造業に共通する課題となっている「現地・現場のデータが不足している」という問題。大豊精機株式会社様は、自社の現場情報を可視化するツールとして、点群データをCADモデルのように活用できる技術を開発しました。

さらに、このツールを自社だけでなく、さまざまな分野のものづくり企業でも有効に活用できるよう、外部向けソリューション化を進めています。

④ 株式会社アイルロックアンドセキュリティー

テーマ:賃貸住宅向け防犯ソリューションの開発

株式会社アイルロックアンドセキュリティー様は、賃貸住宅における入居者の安全・安心な暮らしを実現する防犯ソリューションを提供しています。

最新のセキュリティ技術を活用したリフォームパッケージを自社物件で実証運用し、その効果を検証。実証結果をもとに、アパートオーナー向けに防犯設備パッケージの販売やコンサルティングサービスを展開し、入居率の向上や資産価値の維持・向上を支援しています。

株式会社アイルロックアンドセキュリティー様は諸事情により成果発表会に参加できなかったため、伴走支援を担当した株式会社アルファドライブの佐藤が代行して発表しました。

⑤ アキタ株式会社

テーマ:地域の中小製造事業者のトランスフォーメーションを促進する「ものづくりアベンジャーズ」

アキタ株式会社様は、縦割りのサプライチェーンに横串を刺す「コミュニティ型」の製造業支援サービスの立ち上げを目指しています。

このサービスでは、セミナーやワークショップを通じて自社のビジョンや課題を明確化した中小製造事業者に対し、コミュニティに参画する兼業プロ人材やインターンなどの伴走者をマッチング。伴走者によるアドバイスや実行支援を提供し、企業の課題解決につながる活動を展開しています。

開催当時、同じくSPARKに参加していたひまわりネットワーク株式会社様と実証実験を開始していました。

⑥ 株式会社先端力学シミュレーション研究所

テーマ:製造“現場”におけるデジタル技術の活用・推進、中小企業向け設計サポート(樹脂成形シミュレーション)

株式会社先端力学シミュレーション研究所様は、中小製造業のDX支援事業の一環として、「樹脂成形シミュレーション(CAE)導入・運用支援事業」の立ち上げを目指しています。

CAEは設計・開発の現場に劇的な効率化と高度化をもたらす技術ですが、中小企業においては専門人材の確保や運用ノウハウの習得が課題となっています。そこで、本事業を通じて、これらの課題を解決する新サービスの展開を進めています。

⑦ 大豊工業株式会社

テーマ:世界初のめっき排水処理システムの社会実装

大豊工業株式会社様は、製造業のめっき工程で発生する排水の処理コストを低減するため、高機能膜を組み合わせた独自の排水処理技術を活用した事業を展開しています。

この技術により、従来の処理方法と比較して、大幅に低コストで排水を削減することが可能です。本システムの社会実装を進めることで、めっき業界全体の排水処理コスト低減に貢献することを目指しています。

⑧ 鬼頭工業株式会社

テーマ:個別受注生産方式に特化した情報管理システム「DXナミノリンク」

鬼頭工業株式会社様は、個別受注生産方式における図面管理の効率化を目的としたソリューションの開発に取り組んでいます。

個別受注生産では、要望に応じた製品を個別に生産するため、大量の図面が発生し、依頼先の選定や図面管理が必要となります。しかし、従来のシステムでは適切な情報管理が難しく、多くの企業がアナログな手法で対応しているのが現状です。そこで、鬼頭工業株式会社様は、図面管理に特化したシステムの開発を進めています。

⑨ 富士高分子工業株式会社

テーマ:放熱材料のリサイクル事業

富士高分子工業株式会社様は、これまで埋立処分されていた放熱材の廃棄物から、シリコーンと無機フィラーを分離する独自の熱処理技術を確立しました。

分離された無機フィラーは、多様な付加価値を付与することで、主力製品の競争力向上に貢献します。まずは社内で循環プロセスを導入し、その後、顧客や市場からの回収を拡大することで、再生材の販売を促進。持続可能な社会の実現に向けた取り組みを進めています。

⑩ クラフトビールプロジェクト

テーマ:豊田の魅力に出会えるクラフトビール醸造所

クラフトビールプロジェクトは、2023年度の「SPARK」の懇親会をきっかけに、豊田市内の企業有志が集まってスタートしたプロジェクトです。富士高分子工業株式会社の吉田様がプロジェクトリーダーを務め、SPARKの参加企業と共に活動を進めています。

本プロジェクトでは、豊田市の製造業者が持つ設計・品質管理技術を活かした醸造設備を導入し、地域食材を使用したビールを醸造する特色ある醸造所の開設を目指しています。

グラフィックレコーディング

本イベントでは、講演や成果発表の様子をグラフィックレコーディングで記録しました。今回、素敵なイラストを描いてくださったのは、名古屋学芸大学メディア造形学部デザイン学科の石原呼春さんです。後から振り返りやすいよう、しっかりと記録に残る形で仕上げていただきました。

本イベントのまとめとしても、ぜひご覧ください。

SPARK DemoDayの発表内容を記録したグラフィックレコーダーの石原呼春さん
グラフィックレコーディングを担当した、名古屋学芸大学の石原呼春さん

株式会社アルファドライブ 会社概要

  • 社名: 株式会社アルファドライブ
  • 設立: 2018年2月23日
  • 代表者: 代表取締役社長 兼 CEO 麻生要一
  • 所在地: 東京都千代田区永田町2-17-3 来栖ビル1F
  • 公式サイト: https://alphadrive.co.jp
  • 事業部サイト: https://region.alphadrive.co.jp/

お問い合わせ

株式会社アルファドライブ AlphaDrive REGION 広報担当 楠瀬まどか
ad.region@alphadrive.co.jp

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